国土交通省は元事務次官による空港施設の運営会社への人事介入問題に関連して調査した結果、久保田雅晴航空局長が利害関係がある事業者から飲食の接待を受けるなど国家公務員倫理規程違反があったとして、久保田航空局長を26日付けで戒告の懲戒処分にしたと発表しました。
国土交通省の元事務次官による空港施設の運営会社への人事介入問題に関連して久保田航空局長はことし3月、元事務次官や企業の経営者などと会食をしていたことが明らかになっていて、国土交通省は調査を進めていました。
その結果、この会食に参加していた企業の経営者などが審議官だった時に利害関係が認められ飲食の提供や土産を受け取るといった国家公務員倫理規程違反があったとして、久保田航空局長を26日付けで戒告の懲戒処分にしたと発表しました。
会食では航空局長が支払ったのは8000円でしたが、実際にはおよそ1万9000円の費用がかかっていて、その差額を企業側が負担していたということです。
国土交通省によりますと、利害関係者に対する便宜供与の事実はなかったということです。
国土交通省は「職員がこのような違反行為を行ったことは誠に遺憾であり深くおわび申し上げます。職員の倫理の保持について今後、より一層の徹底を図り、再発防止に努めてまいりたいと考えています」としています。
-- NHK NEWS WEB