北朝鮮では、朝鮮戦争の勃発から25日で73年となったのに合わせて、大規模な反米集会が開かれ、ミサイルでアメリカを攻撃する絵が描かれたプラカードを掲げるなどして、核・ミサイル開発を誇示しました。
26日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、朝鮮戦争の勃発から73年となった25日、各地で反米集会が開かれ、首都ピョンヤンでは国営企業の労働者や学生などおよそ12万人が参加したと伝えました。
この中で演説した参加者は「われわれは、アメリカを懲罰する最強の絶対兵器を持っていて、いかなる敵も手出しできないようにする戦争抑止力を力強く築いた」と核・ミサイル開発を誇示しました。
また会場では「アメリカ本土全域がわれわれの射程に含まれる」という文字に、さまざまな種類の弾道ミサイルでアメリカ本土を一斉に攻撃する絵が描かれたプラカードなども掲げながら、行進が行われました。
北朝鮮が「反米闘争の日」と位置づける、朝鮮戦争が勃発した日にあたる6月25日に大規模な反米集会を開くのは、去年に続いて2年連続です。
「労働新聞」は「敵に鉄ついを下す気持ちで、党の経済目標の達成に向けて突き進む」とも伝えていて、北朝鮮指導部としては経済の立て直しのために内部の結束を図るねらいもあるとみられます。
-- NHK NEWS WEB