会社役員の男性から現金と小切手を脅し取ったなどとして、指定暴力団山口組の弘道会の幹部で東京の実質的責任者の男ら4人が、恐喝などの疑いで警視庁に逮捕されました。4人はいずれも容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは、東京・港区麻布十番に住む山口組の弘道会の幹部、椎名数男容疑者(62)や、その配下の暴力団員など合わせて4人です。
警視庁によりますと、4人は去年8月、港区にある椎名容疑者の自宅を兼ねた事務所で、74歳の会社役員の男性に対し「弘道会だ。怒らしたら大変なことになるぞ」などと脅迫し、現金30万円と250万円の小切手を脅し取ったなどとして恐喝などの疑いが持たれています。
名古屋市に本部がある弘道会は、山口組のトップの司忍、本名、篠田建市組長の出身母体で、椎名容疑者はふだんは「小松」と名乗り、東京の実質的責任者として、篠田組長が東京を訪れる際に調整する役割も担っているということです。
また、椎名容疑者は弘道会が東京に進出した際に中心的な役割を果たしたと見られるということです。
警視庁によりますと、調べに対し、4人はいずれも容疑を否認しているということです。
-- NHK NEWS WEB