ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏はすでにベラルーシに到着したとみられ、今後のワグネルの部隊の動きが焦点となっています。隣国ポーランドは部隊がベラルーシに移れば安全保障上の脅威になると懸念を示していて、今後、ヨーロッパ各国が警戒を強めるとみられます。
ロシアの民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏について隣国ベラルーシの国営通信は27日、ベラルーシ国内にいることをルカシェンコ大統領が明らかにしたと伝えました。
ルカシェンコ大統領はワグネルの部隊がベラルーシに入ることを歓迎するとともに、部隊の宿営地を提供する考えも示したとしていて、ロシアの独立系メディアはすでにベラルーシ国内に複数のキャンプが建設されていると伝えています。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は27日「ルカシェンコ大統領はワグネルを利用して力の均衡を取ろうとしている」として、ロシアが連合国家の創設を掲げ、ベラルーシを強い影響下におく中、ルカシェンコ大統領がワグネルを利用し存在感を高める可能性があると分析しています。
-- NHK NEWS WEB