ロシアで武装反乱を行った民間軍事会社ワグネルの部隊は、司令部の機能があるロシア軍の軍用機も撃墜したと伝えられ、ウクライナ侵攻を進めるロシア軍の作戦にも影響が出るという見方が出ています。
ロシアで武装反乱を行った民間軍事会社ワグネルの部隊は、ロシア軍に対して攻撃を仕掛けたとされ、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、「ロシア空軍のパイロットなど13人以上の兵士が死亡した可能性がある」としています。
ロシアのプーチン大統領も27日、ロシア軍のパイロットに犠牲がでたと認めています。
この戦闘について、ロシアの一部メディアは、ワグネルの部隊はロシア軍のヘリコプターだけでなく司令部の機能がある軍用機「イリューシン22M」も撃墜し、パイロットなど士官が死亡したと伝えています。
この軍用機について、イギリス国防省は29日「ウクライナでの戦争でロシア軍を組織する重要な役割を果たしてきた」として貴重な戦力を失ったと指摘しています。
そのうえで「ロシア軍の空と陸の作戦に悪影響を及ぼすだろう。多くの乗組員が失われたことで短期的には、空軍の兵士の士気がいっそう低下し、長期的には、指揮系統や調整能力が損なわれる可能性がある」と分析しています。
-- NHK NEWS WEB