日経平均株価が900円以上下落した先週、海外の投資家が日本の株式を買った額は売った額を下回り、13週ぶりの売り越しとなりました。
東京証券取引所のまとめによりますと、今月19日から23日までに東京と名古屋の証券取引所で海外の投資家が株式を買った額は、売った額を3600億円余り下回りました。
海外の投資家が日本の株式を売り越すのは13週ぶりとなります。
背景には日経平均株価が4月中旬以降、10週連続で値上がりするなか、海外の投資家の間でいったん利益を確保する動きが強まったことがあげられます。
一方で、日本株に関連した「先物取引」では、日本取引所グループが取り扱う「日経225先物」や「TOPIX先物」などで海外の投資家が買った額は、売った額を580億円余り上回り買い越しとなっています。
市場関係者は「海外投資家の日本の株式を買う勢いは一服したが、日本企業の変革への期待は続いている。今後も海外投資家の資金が日本に集まる流れが続くのかどうか注目している」と話しています。
-- NHK NEWS WEB