3年前、神奈川県逗子市でマンションの敷地にある斜面が崩れ、下の歩道を歩いていた女子高校生が死亡した事故の裁判で、マンションの住民側が1億円を支払うことで遺族と和解が成立したことが遺族の弁護士への取材でわかりました。
3年前の2月、逗子市でマンションの敷地にある斜面が崩れ、斜面の下にある道路脇の歩道を歩いていた18歳の女子高校生が土砂に巻き込まれて亡くなりました。
女子高校生の遺族は、斜面を所有する、上に建つマンションの区分所有者である住民や管理組合、それにマンションの管理会社に1億円余りの賠償を求める訴えを起こし横浜地方裁判所で審理が続いています。
遺族の弁護士によりますと、その後の協議の結果区分所有者である住民と、管理組合が遺族にあわせて1億円を支払うという内容で、先月28日に和解が成立したということです。
一方、管理会社については事故を起こした責任があるとして引き続き裁判で争うということです。
この事故をめぐっては遺族は、斜面の安全性に関する調査を行う神奈川県に対しても調査がずさんだったなどとして損害賠償を求める訴えを起こしています。
-- NHK NEWS WEB