ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの代表プリゴジン氏をめぐり、プリゴジン氏が保有するメディアグループ「パトリオット」の代表は先月30日、グループを閉鎖し、情報発信の活動をやめると発表しました。
また、ロシアのメディアは、ロシアで通信などの事業を監督する当局がプリゴジン氏が保有するメディアへのアクセスを遮断したと伝えています。
ロシアのプーチン大統領は先月27日にはプリゴジン氏の資金繰りを調査すると発言し、不正疑惑を追及する構えも示しています。
プリゴジン氏が保有するメディアについて一部の独立系メディアは、今後、プーチン大統領に近い、保守系財閥コワルチュク氏の企業グループに引き継がれる可能性が高いという見方も伝えています。
プーチン政権としては、ロシア国内の世論に一定の影響力が残るプリゴジン氏の情報発信力を排除し、統制を強化したいねらいがあるとみられます。
-- NHK NEWS WEB