ロシアのプーチン大統領は、国内で武装反乱が起きてから初めて参加した国際会議で演説し「ロシア国民はこれまで以上に団結している」と述べ、みずからの政権のもとでロシアが結束していると強調しました。
ロシアのプーチン大統領は4日、上海協力機構の首脳会議にオンラインで参加して演説し、ロシアの民間軍事会社ワグネルの代表、プリゴジン氏が起こした武装反乱についても触れました。
この中で「ロシア国民はこれまで以上に団結している。武装反乱の試みに、ロシアの政界と社会全体が共同戦線を張り、結束と高い責任を示した」と指摘し、みずからの政権のもとでロシアが結束していると強調しました。
その上で「ロシアの指導部の行動に支持を表明してくれた上海協力機構の各国に感謝する」と述べ、各国から支持が得られているとアピールするねらいがあるとみられます。
また、プーチン大統領は「われわれに対してハイブリッド戦争が仕掛けられ、不当で前例のない規模の制裁が科されている。ロシアは外部からの圧力と制裁、挑発に対して、自信を持って対応していく」と訴えました。
そして、ロシアと友好関係にあるイランの正式加盟が承認されたことを歓迎するとともに、同盟関係にあるベラルーシの加盟に向けた動きについても「上海協力機構の活動に前向きの影響を与えると確信している」と述べ、欧米への対抗軸としてこの枠組みを拡大させることに意欲を示しました。
-- NHK NEWS WEB