楽天グループは子会社の「楽天証券ホールディングス」が東京証券取引所に株式の上場を申請したと発表しました。携帯電話事業の不振で財務状況が悪化する中、証券子会社の上場でグループ全体の財務基盤を強化するねらいがあるとみられます。
楽天グループは証券子会社の「楽天証券ホールディングス」が4日、東京証券取引所に株式の上場を申請したことを明らかにし、そのねらいについて、独自に資金調達を行うなどの財務戦略が検討できるようになるとしています。
楽天グループは携帯電話事業に伴う基地局の整備費用がかさむ中、決算の最終赤字が続き、悪化する財務への対応が課題となっています。
こうした中、会社はことし4月に傘下の銀行の上場に伴う一部の株式の売却で700億円余りを調達すると発表したほか、大規模な公募増資などによる財務基盤の強化を進めています。
今回、証券子会社の上場を申請した背景にもグループ全体の財務基盤を強化するねらいがあるとみられます。
-- NHK NEWS WEB