カンボジア政府はIT大手、旧フェイスブックのメタの第三者機関のメンバーの入国や滞在を認めないと発表しました。
第三者機関が首相のフェイスブックのアカウントを凍結するよう勧告したことへの対抗措置だとしています。
カンボジア政府は4日、フェイスブックを運営するアメリカのIT大手メタの第三者機関「監督委員会」のメンバー22人に対して国外追放処分とし、入国や滞在を認めないと発表しました。
メタの「監督委員会」は不適切な投稿を監視する外部の有識者らでつくる独立機関です。
「監督委員会」は先月、フン・セン首相がことし1月に自身のフェイスブックのアカウントに政敵に対して「ギャングを家に送り込む」などと発言する動画を投稿したことが暴力の扇動にあたるとしてアカウントの凍結を勧告していて、今回、発表された対応はこれに対する対抗措置だとしています。
フン・セン首相が40年近く政権を握るカンボジアでは今月、投票が行われる総選挙への有力野党の参加が認められないなど締めつけが強まっていて、政治活動や言論への統制が強化されることへの懸念が広がっています。
-- NHK NEWS WEB