偽のサイトなどに誘導し個人情報などをだまし取るフィッシング詐欺に関する先月の報告件数は14万9714件となり、1か月の件数としては過去最高となったことがフィッシング対策協議会のまとめでわかり、協議会が注意を呼びかけています。
フィッシング対策協議会によりますと、フィッシング詐欺に関する先月1か月の報告件数は、過去最高だった前の月よりさらに3万6000件ほど増えて、14万9714件となり、2か月連続で過去最高を更新しました。
協議会によりますと、アフターコロナの活動をねらったと思われる旅行関連や航空会社、それに銀行や電力会社をかたったフィッシングメールが多く確認されました。
協議会は大量のフィッシングメールが届いている場合には、メールアドレスがすでに漏えいしているおそれがあるとして、新たにメールアドレスを作成し切り替えていくことを検討するよう呼びかけています。
また、フィッシングサイトを経由して漏えいした個人情報が悪用され、キャッシュレス決済を不正利用されるケースも相次いで報告されているということで、協議会は身に覚えがないタイミングで、スマートフォンにメッセージや認証コードなどが届いた場合はパスワードを変更したり、決済サービスの履歴などを確認したりするよう呼びかけています。
そして、ログインや個人情報の入力を促すようなメールが届いた場合は、メール内のリンクはクリックせず、公式アプリやブックマークしたURLからアクセスして正規の手続きかどうかなどを確認することを呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB