勤務先の同僚が使うチャットツールのパスワードを無断で変更し、不正な接続を繰り返していたとして、IT企業の元社員が逮捕されました。元社員は、接続元を追跡されないよう、ログが残らない「VPN」と呼ばれる仮想の通信回線を悪用していたとみられ、警視庁が詳しく調べています。調べに対し、容疑を否認しているということです。
逮捕されたのは東京 西東京市の無職、米沢正寛容疑者(35)です。
警視庁によりますと、去年9月からことし1月にかけて、当時、勤務していた都内のIT企業が管理するチャットツールに接続し、上司や同僚のアカウントのパスワードを無断で変更したうえ、不正な接続を繰り返していたとして、私電磁的記録不正作出などの疑いが持たれています。
元社員はシステムエンジニアとして勤務していましたが、権限を悪用してパスワードを変更したうえで、同僚になりすましてチャットに投稿したり、メモを盗み見たりしていたということです。
接続の際には、通信記録などから接続元が追跡されないよう、ログが残らない海外の「VPN」と呼ばれる暗号化された仮想の通信回線を悪用していたとみられるということです。
調べに対し、容疑を否認しているということです。
元社員は、社内で人間関係のトラブルを抱えていたということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB