冬の間、雪に閉ざされていた北アルプスの山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」は、10日、富山県側の一部の区間が開通しました。
立山黒部アルペンルートは、富山県と長野県大町市の間をバスやケーブルカーなどで結ぶ山岳観光ルートで、冬の間は雪に閉ざされます。
除雪を進めた結果、10日、富山県側の立山駅から標高1930メートルの弥陀ヶ原までの16.3キロの区間が開通しました。
ケーブルカーと高原バスの乗り継ぎ地点で、標高977メートルにある「美女平」では神事が行われ、運転手らが今シーズンの安全運行を祈願しました。そして、バスの第一便が観光客およそ10人を乗せて出発しました。
「弥陀ヶ原」では、バスを降りた人たちが周辺に積もった雪を眺めながら散策を楽しんでいました。
まだ開通していないルートの中で、最も標高が高い室堂の周辺では、大型のブルドーザーで道路の雪をかき分ける作業が進められ、観光名物の雪の壁、「雪の大谷」が姿を現しています。
立山黒部アルペンルートの全線開通は、これまでで最も早い今月15日の予定で、運営会社は、去年の92万人を上回る年間100万人の観光客を見込んでいるということです。
-- NHK NEWS WEB