働く人に景気の実感を聞く内閣府の6月の景気ウォッチャー調査は、人出の増加のペースに落ち着きがみられ、小売りや飲食の景況感が悪化したことなどから、景気の現状を示す指数は5か月ぶりに低下しました。
この調査は、先月25日から月末にかけて働く人たち2000人余りを対象に3か月前と比べた景気の実感を聞いて、指数にしています。
それによりますと、景気の現状を示す指数は53.6と、前の月を1.4ポイント下回り、5か月ぶりに低下しました。
内閣府は、
▽新型コロナの感染症法上の位置づけが「5類」に移行したことなどに伴った人出の増加のペースにこのところ落ち着きがみられ小売りや飲食の景況感が悪化したことや、
▽エアコンなどの家電の売り上げが減少したことなどが要因だとしています。
調査の中で、
▽中国地方のコンビニからは「前年の同じ時期と比べて来店者が減少する日もあり、脱コロナの効果が薄れつつある」とか、
▽南関東の人材派遣会社からは「サービス業に対する求職者がおらず、人手不足が続いている」という声が聞かれたということです。
一方、2か月から3か月先の景気の先行きを示す指数は52.8と前の月を1.6ポイント下回り、2か月連続で低下しています。
-- NHK NEWS WEB