政府が掲げる次世代型の原子炉の開発をめぐり、東芝は、現在の原子炉をベースに安全対策などを強化した「革新軽水炉」の実用化を目指す方針を明らかにしました。
政府は、安全性や経済性が高い次世代型の原子炉の開発や建設を進める方針を打ち出してします。
東芝は11日開いた事業説明会で、次世代型の原子炉のうち「革新軽水炉」の実用化を目指す方針を明らかにしました。
革新軽水炉は現在の原子炉をベースに安全対策などの技術を改良したもので、政府は次世代型の原子炉のうち最も早い2030年代の実用化を目標としています。
東芝が開発する革新軽水炉は、建屋内にプールを設け非常時に水を循環させることで、電源の喪失や、運転員の操作がない場合でも7日間はメルトダウンなどを防ぐことができる設計を検討しています。
革新軽水炉は東芝のほかにも三菱重工業が電力会社4社と共同開発を進めています。
政府は2050年に脱炭素社会を実現する目標に向け次世代型の原子炉におよそ1兆円を投資する方針で、実用化に向けた動きが企業の間で加速しています。
-- NHK NEWS WEB