買収協議が進められている大手デパート、そごう・西武の西武池袋本店をめぐって、店舗の取得に参加する家電量販店大手ヨドバシホールディングスが地元の懸念に配慮する形で出店計画を進めていることが分かりました。
1階フロアには家電の売り場は置かずに海外の高級ブランドの店舗を引き続き展開する方針です。
大手デパートそごう・西武は、親会社のセブン&アイ・ホールディングスがアメリカの投資ファンドに売却する方針で、ファンドのパートナーとしてヨドバシホールディングスが店舗の取得に参加しています。
このうち旗艦店の西武池袋本店をめぐっては、デパートの顔となる1階のフロアを家電売り場とすることなどに地元の自治体などから懸念の声があがっています。
こうしたなか、関係者によりますと、セブン&アイ側との交渉も踏まえたヨドバシの計画案では、1階のフロアには家電売り場を置かずに、海外の高級ブランドの店舗を引き続き展開するとして、地元に配慮した形で出店を進める検討をしているということです。
さらにそのほかの売り場についても、高級品を取り扱うゾーンを各階に設けるなどしてデパートとしてのイメージを確保するとしています。
一方、そごう・西武の売却をめぐっては労働組合が雇用の維持への懸念などからストライキ権の確立に向けた組合員への投票を進めていて、西武池袋本店の計画案を含めて地元の自治体や労働組合の理解が得られるかどうかが大きな焦点となります。
-- NHK NEWS WEB