中国の先月の新車の販売台数は、去年の同じ月と比べて4.8%のプラスと5か月連続で増加した一方、日系各社の販売台数はマイナスとなりました。
中国の自動車メーカーなどでつくる「自動車工業協会」によりますと、先月の新車の販売台数は262万2000台で、去年の同じ月と比べて4.8%のプラスと、5か月連続で増加しました。
これは、
▽各地の地方政府の販売支援策と企業のキャンペーンの効果や、
▽EV=電気自動車などの「新エネルギー車」の販売が、去年の同じ月と比べて35.2%のプラスと大幅な増加が続いていることが主な要因です。
ただ、販売台数の伸び率は、前の月と比べると鈍くなっています。
業界団体は、今後の見通しについて、ことし1年間では安定した成長が期待できるとする一方、需要が依然として不足しているなどと、中国の景気回復の勢いが鈍くなる中で警戒感も示しています。
一方、日系メーカー各社が発表した先月の中国での販売台数は、去年の同じ時期と比べて軒並みマイナスとなっていて、減少幅は、
▽トヨタ自動車が12.8%、
▽ホンダが19.8%、
▽日産自動車が28%となっています。
関係者からは、日系メーカーは、エンジン車に強みを持つだけに中国メーカーなどのEVの販売が伸びる中で苦戦しているという指摘も出ています。
-- NHK NEWS WEB