ことし値上げしたり値上げされたりする予定の食品と飲料の品目数が3万品目を超えたことがわかりました。調査を行った会社では、上昇していた一部の原材料の価格が落ち着いていることなどから、値上げのペースは、ことし10月をピークに緩やかになると予想しています。
民間の信用調査会社帝国データバンクが国内の食品や飲料メーカー、195社を対象にまとめた調査によりますと、ことし1月以降、12日までに値上げされたり値上げが決まったりした品目は「再値上げ」や価格を変えずに内容量を減らす「実質値上げ」を含めて3万品目を超えたということです。
値上げラッシュとなった去年1年間の2万5000品目余りを大きく上回る水準で、会社ではことし1年間で3万5000前後の品目が値上げされると想定しています。
一方、価格が上昇していた一部の原材料については、値動きが落ち着いていることなどから、値上げのペースは10月をピークに緩やかになると見ています。
帝国データバンクは「電気代の上昇や円安など潜在的な値上げ要因は解消できていない。消費者の『値上げ疲れ』もあり、積極的な値上げはしづらいものの、ことしの年末以降も断続的な値上げは続きそうだ」としています。
-- NHK NEWS WEB