再来年の大阪・関西万博で海外のパビリオンの建設申請が1件も行われていない問題を巡り、実施主体の博覧会協会は準備が遅れている参加国に対して施工できる建設会社の紹介や、一部工事の発注の分担を提示して、今後支援していくことを明らかにしました。
再来年の大阪・関西万博には、これまでに153の国と地域が参加を表明しこのうち50か国余りがパビリオンをみずから費用を負担して建設することになっていますが、必要な許可を大阪市に申請した国はこれまでになく、準備の遅れが懸念されています。
これを受けて、実施主体の博覧会協会はパビリオンの設計や建設が遅れている国については、手続きや施工を今後支援していくことを明らかにしました。
建設資材や人件費の高騰に加え、各国のパビリオンの複雑なデザインも遅れの要因とされていて、博覧会協会は支援策として
▽施工できる建設会社の紹介や
▽一部工事の発注の分担を提示するとともに
▽デザインの簡素化や予算の増額をできないか、各国に検討を要請しているということです。
大阪・関西万博の海外のパビリオンの建設を巡っては、政府も建設業界の団体に対して受注への協力を要請するなど、対策に乗り出しています。
-- NHK NEWS WEB