ラグビーワールドカップに向けて強化を図る日本代表は15日、ニュージーランド代表のセカンドチーム、All Blacks XVと強化試合を行い、27対41で敗れました。敗因はノックオンなどのミスが重なったことが挙げられます。
データ分析会社の速報値によりますと、この試合でノックオンなどのハンドリングエラーの数は、
▼All Blacks XVが「6」で、
▼日本代表が「11」と、およそ2倍となっています。
要所でボールを保持できず、得点のチャンスを逃してしまった場面が何度もありました。
前半終了間際には、相手ゴール前のチャンスでベテランの堀江翔太選手がノックオン。
そこから一気に攻め込まれ、トライにつなげられました。
湿気があるコンディションでボールが滑りやすかった面はありましたが、条件は相手も同じで、フルバックの松島幸太朗選手は「ノックオンのミスが多くて自分たちの波に乗りきれなかった。個人の部分でミスが出た」と振り返りました。
一方、この試合では日本がボール保持率で51%、エリア支配率では57%と、いずれもAll Blacks XVを上回りました。
しかし、日本は一瞬の隙をつかれてトライを取られるシーンが目立ち、前半は自陣22メートルラインを越えて攻め込まれた6回のうち4回トライにつなげられました。
後半は日本が得意とする素早い展開で追い上げましたが、前半の失点が響き、逆転することはできませんでした。
強豪相手には特にディフェンス面でのミスが失点につながるとして、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは試合後、「All Blacks XVのような相手には1つのミスをおかすとやられてしまう」と話しました。
日本はこれでAll Blacks XVに2連敗。
試合後、選手たちからは「攻撃では手応えもあった」と前向きな発言もありましたが、相手はニュージーランド代表ではなく、あくまでもセカンドチーム。
ワールドカップ優勝を見据える日本代表にとって、今後のテストマッチではミスを減らして勝利にこだわる姿勢が求められます。
-- NHK NEWS WEB