観光客でにぎわう東京 浅草の駅で、鉄道会社の駅員が参加して不審者への対応を確認する訓練が行われました。
この訓練は、警視庁浅草警察署が浅草駅や上野駅を発着する鉄道会社6社に呼びかけて行ったもので、つくばエクスプレス浅草駅の構内には警察官や駅員などおよそ70人が集まりました。
訓練に先立ち、防護盾とさすまたの使い方の講習が行われ、警察官が相手の力に押し負けないようひじを伸ばすことや、相手を落ち着かせるために過度に挑発しないことなど対応する際のポイントを駅員に伝えていました。
続いて、不審者が刃物を振り回して暴れているという想定で訓練が始まり、参加した駅員は、相手の動きを止める網を発射したあと、さすまたを使って床に押さえつけるなど警察官が到着するまでの手順を確認していました。
浅草警察署の元國浩署長は「浅草は観光客が多くにぎわいがあるが、こうした場所はテロの標的にもなりうる。訓練を通して器具の効果的な使い方や心構えを学んでもらいたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB