アメリカの電気自動車メーカー、テスラの企業の価値をあらわす株式の時価総額が、販売台数では100倍以上の規模のGM=ゼネラル・モーターズを抜いてアメリカのメーカーで首位になりました。
アメリカの電気自動車メーカーのテスラは、10日の株価が最高値を更新し、これをもとにした時価総額は、およそ509億5000万ドル、日本円にしておよそ5兆6500億円でした。これに対して最大手のGM=ゼネラル・モーターズの時価総額は、およそ508億9000万ドルで、テスラが販売台数では100倍以上の規模のGMを抜いて、アメリカの自動車メーカーで首位になりました。テスラは、今月はじめに時価総額で第2位だったフォードを抜いたばかりでした。
テスラは、2003年にカリフォルニア州のシリコンバレーで設立された新興メーカーで、去年の販売台数はおよそ7万6000台にすぎませんが、前年と比べて50%以上伸びました。また、ことし半ばに生産を始めるとしている従来よりも価格を低く設定した新型車には予約が殺到していて、投資家の期待を集めています。
専門家からは、テスラの株価は実力よりも高すぎるという指摘も出ていますが、時価総額の逆転は、伝統的なデトロイトの企業とシリコンバレーの企業との勢いの差を如実に映し出していると言えそうです。
-- NHK NEWS WEB