日産自動車は創業の地となる横浜市の工場で累計のエンジンの生産台数が4000万台に達したと発表しました。車の電動化が進む中、88年の歴史を持つ工場は、転換期を迎えます。
横浜市にある日産の横浜工場は、会社の創業の地で1935年から88年間にわたってエンジンの生産を手がけてきました。
先月、累計のエンジンの生産台数が4000万台に達し、工場の生産ラインなどを19日報道関係者に公開しました。
車の電動化が進むなか、工場の役割も変化し、昨年度生産した台数のうち、EV=電気自動車やハイブリッド車向けのモーターが4割を占めています。
さらに、来年には2028年度までの実用化を目指す次世代の電池、全固体電池の試作ラインを工場内に作る計画を進めています。
和田民世横浜工場長は「この先の電動化やカーボンニュートラルに貢献するための新たな技術開発や量産化に向けた開発に移っていく」と話していました。
日本メーカーが得意としてきたエンジンの生産拠点は転換期を迎え、世界的なEVシフトが加速するなか、今後の各社の戦略が競争の行方を左右することになります。
-- NHK NEWS WEB