およそ33年ぶりに日経平均株価が3万3000円台を回復した先月、海外の投資家が国内の証券取引所で株式を売買した金額は123兆円余りと、統計を取り始めて以来、最大となりました。
東京証券取引所のまとめによりますと先月、東京や名古屋など国内4か所の取引所で、海外投資家が株式を売買した金額はおよそ123兆2000億円でした。
前の月から16%増え、統計を取り始めた1999年1月以降で最大となりました。
海外投資家の地域別でみると
▽「欧州」は94兆8100億円で前の月から17%増え
▽「アジア」は19兆5900億円で20%の増加
▽「北米」は8兆4200億円で2%の増加でした。
金融引き締めが続く欧米と異なり、日本では金融緩和策が維持されていて企業の業績が堅調に推移するという見方から、日本の株式市場に資金を振り向ける動きが強まったと見られます。
市場関係者は「日経平均株価は先月1か月間で2000円以上値上がりして、およそ33年ぶりに3万3000円台を回復し、海外の投資家の関心が日本市場に集まったが、値上がりが急速だったこともあり、このところは日本株を買う勢いに一服感も出ている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB