熊本地震から、まもなく1年になるのを前に、食品メーカーなどの間では復興を後押ししようと、売り上げの一部を寄付する商品の発売が相次いでいます。
食品メーカー、赤城乳業は、先月から主力商品のアイス、ガリガリ君の新製品、九州みかんを全国で発売しています。パッケージには、熊本県の人気キャラクター、くまモンとイラストのほか、熊本城や阿蘇山などの写真があしらわれています。
また、コンビニ大手のローソンは、今月から熊本県産のトマトとバジルを使ったピザ味のから揚げを、くまモンがデザインされた容器に入れて、全国で発売しています。
いずれの商品も、売り上げの一部を熊本県内の被災地に寄付するということです。
一方、サッポロビールは一連の地震で、大きな被害を受けた熊本城の復旧を支援しようと、先月から熊本城のイラストが描かれた九州・沖縄限定の缶ビールを発売し、1缶につき10円を熊本市に寄付するということです。
熊本市内の量販店でビールを買った40代の女性は、「企業が今でも熊本を応援してくれるのは本当にありがたいですし、自分も消費で支援できればと思っています」と話していました。
サッポロビール九州中西支社の児玉智・支社長は「去年の地震のことを忘れないでほしいという思いを込めて、これからも熊本を応援していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB