アメリカのトランプ大統領は、首都ワシントンで開いた会合で、トヨタ自動車が発表した、南部ケンタッキー州の工場への投資を評価したうえで、製造業の間で雇用の創出や新たな投資が相次いでいることをみずからの成果として強調しました。
トランプ大統領は11日、ワシントンで開いた、企業の経営者との会合に出席しました。この中で、トランプ大統領は「トヨタ自動車は、ケンタッキー州の工場に13億ドル以上投資すると発表した。われわれが選挙で勝っていなかったら、こうした投資は行われていなかっただろう」と述べました。
トヨタ自動車は、今月10日主力のセダン「カムリ」の新型車を生産するためケンタッキー州の工場の設備を13億3000万ドル、日本円にしておよそ1500億円かけて更新することを発表していました。
トランプ大統領は大統領就任前のことし1月、トヨタ自動車がメキシコに工場を建設する計画をツイッターで批判していましたが今回、アメリカ国内への投資を評価したうえで、製造業の間で、雇用の創出や新たな投資が相次いでいることをみずからの成果として強調した形です。
また、会合で、トランプ大統領は「われわれは雇用を生み出す歴史的な行動をとっている」と述べ、NAFTA=北米自由貿易協定の見直しに向けた再交渉や、法人税の減税、それに金融規制の撤廃などに取り組む考えを改めて示しました。
-- NHK NEWS WEB