27日朝早く、千葉県浦安市で乗客を乗せたタクシーの運転手が突然意識を失い、客の男性が後部座席から身を乗り出してハンドルを操作し、道路脇のフェンスに衝突して止まりました。運転手は病院に運ばれましたが死亡し、警察は病死とみて調べています。
27日午前4時半すぎ、浦安市富岡1丁目で、「タクシーの運転手が意識を失った」と乗客の男性から消防に通報がありました。
警察と消防が駆けつけたところ、タクシーが道路脇の小学校のフェンスに衝突して止まっていて、65歳の男性の運転手が意識不明の状態で病院に運ばれましたが死亡しました。また、乗客の32歳の男性も足や腰を打つ軽いけがをしました。
警察によりますと、タクシーが止まったところまでおよそ300メートルにわたって道路の左右の縁石などに車が接触した跡があったということです。
乗客の男性は「タクシーが突然、蛇行し始め、運転手に声をかけたが意識を失っていたので、後部座席から身を乗り出してハンドルを操作し、車を止めようとした。速度が落ちたので窓を開けて外へ出た」と話しているということです。
タクシー会社によりますと、この運転手は2週間ほど前に入社していて、乗務前の点呼では異常はみられなかったということです。
警察は、運転手が病気で意識を失って死亡したとみて、健康状態や勤務状況などを調べています。
-- NHK NEWS WEB