大阪に本社がある大手建設会社「竹中工務店」が大阪国税局からおよそ1億5000万円の申告漏れを指摘され、およそ4900万円を追徴課税されていたことが、関係者などへの取材でわかりました。
会社や関係者によりますと、竹中工務店は、おととしまでの5年間で、およそ1億5000万円の申告漏れを大阪国税局に指摘されたということです。
このうちおよそ4600万円については、元社員の男性が建設工事を請け負っていた下請け会社に工事代金を水増し請求させて、私的に流用していたということで所得隠しに認定されたということです。会社は元社員の男性をすでに懲戒解雇し、今後、刑事告訴を検討しているということです。
このほか、本来計上すべき決算期と異なる時期に工事の収益を計上する経理ミスなどによって、およそ1億400万円の申告漏れがあったということです。
追徴税額は、水増し請求分に対する重加算税を含め、およそ4900万円で、会社はすでに全額納付したということです。
竹中工務店は「国税局の指摘に従い、全額を納付しました。再発防止に努めたい」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB