低迷する自動販売機の売り上げを増やすため、飲料大手のキリングループは、無料通信アプリのLINEと連携して、スマートフォンで商品を買ったり、ポイントがたまったりする新しい自動販売機を開発し、13日から設置し始めました。
キリングループとLINEが開発した新しい自動販売機は、スマホを近づけると、LINEのアプリにある電子マネーの機能で飲み物を買うことができます。
ポイントもたまり、たまったポイントは飲み物を買うクーポンに交換したり、クーポンは別のユーザーに送ることもできます。
キリングループとしては、6600万人が利用しているLINEと連携することで、若い世代にたくさん利用してもらいたいとしていて、設置台数は1年で2万台に増やしたいとしています。
日本自動販売機工業会によりますと、自動販売機はコンビニなどとの競争が激しく、売り上げが去年までの10年間で20%余り減少しています。
このためほかの飲料メーカーも、売り上げを増やすため、スマホと連携した新たなサービスを相次いで打ち出しています。
キリングループで自動販売機の事業を担当する会社の岩田実社長は「消費者が購入したデータを分析して、販売機の品ぞろえを変えたり、LINEを通じて特定の年齢層向けに新しい飲み物をPRすることもできる」と話し、期待感を示しました。
-- NHK NEWS WEB