体操男子のエース、内村航平選手が、27日、所属先が開いた体操教室でプロ転向を発表し、「日本体操界初のプロ選手として、体操の普及に力を入れたい」と意気込みを話しました。
内村選手は、27日、東京・品川区で所属先のコナミスポーツクラブが開いた体操教室に参加し、小学生200人と交流しました。
体操教室のあと、内村選手は今月30日に退社してプロに転向することを発表し、「日本体操界初のプロ選手として、競技力を維持しながら体操の普及に力を入れたい。子どもたちに体操を広げ、その中から未来の日本代表選手が生まれてくればいいと思う。プロ選手として皆のお手本となり、日本の体操界をまだまだ引っ張っていく存在になりたい」と意気込みを話しました。
そして、リオデジャネイロオリンピックでともに団体金メダルを獲得し、大学時代から同じチームに所属してきた山室光史選手からチームメイトの寄せ書きが入った上着が贈られると、内村選手は「すごくうれしい」と話し、笑顔を見せていました。
内村選手は、今後、マネージメント会社の支援を受けながら、個人でスポンサーを獲得して、競技に取り組みます。
体操では、大学を卒業したあとは企業や団体に所属して競技を続けるのが一般的で、日本では例がない内村選手の取り組みが注目されます。
-- NHK NEWS WEB