戸建て住宅の販売で知られる不動産会社、飯田グループホールディングスの創業者の長男が相続した遺産をめぐって、東京国税局から80億円余りの申告漏れを指摘されたことが、関係者への取材でわかりました。
申告漏れを指摘されたのは、東証1部上場の不動産会社、飯田グループホールディングスの創業者で、4年前に亡くなった飯田一男元会長の長男です。
関係者によりますと、長男は元会長の遺産を税務申告した際、もともと自分の名義だった資産管理会社の株を申告していませんでしたが、東京国税局は元会長が生前、この株を実質的に保有していて、相続に当たると認定したということです。
元会長が亡くなった当時、飯田グループホールディングスは、時価総額がおよそ6000億円に上り、その株の少なくとも6%を資産管理会社は保有していました。
これをもとに東京国税局は非上場の資産管理会社の株の評価額を算定したうえで、長男に80億円余りの申告漏れを指摘し、過少申告加算税を含め、相続税40億円余りを追徴課税したということです。
NHKの取材に対し、元会長の長男は「コメントできない」としています。
-- NHK NEWS WEB