介護サービスの利用者の急増によって、ケアプランを作成するケアマネージャーの負担が増えていることなどから、人工知能を利用してケアプランを作成する新しいシステムを、都内のベンチャー企業などが開発しました。
介護サービスを利用するには、主にケアマネージャーが利用者の健康状態や、家族の生活状況などを調べて作成するケアプランが必要ですが、利用者の急増によって、ケアマネージャーの負担が増加しているうえ、ケアプランの質にもばらつきがあると指摘されています。
14日、開かれた記者会見の中で、ベンチャー企業の担当者は新しいシステムについて、これまでに介護サービスを利用している、およそ3万人分のケアプランを人工知能に学習させ、利用者の健康状態などの項目を入力すると、ケアプランが瞬時に作成されるなどと説明しました。
今後、人工知能に学習させるデータの量を増やしたうえで、来年の4月には広く介護現場に導入したいとしています。
システムを開発した東京・中央区にあるシーディーアイの岡本茂雄CEOは「ケアマネージャーをサポートし、利用者の自立につながる、ケアプランの作成につながるように精度を高めていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB