来年春に卒業する大学生の就職活動は、人手不足を背景にした「売手市場」が続く中、去年を上回る早いペースで進んでいることが就職情報会社の調査でわかりました。
就職情報サイトを運営するマイナビが、サイトに登録している大学生と大学院生を対象に先月末行ったアンケート調査では、回答したおよそ2200人のうち、就職を希望する企業に提出した「エントリーシートが通過した」という学生は、61.3%に上りました。これは去年の同じ時期を7.8ポイント上回っています。「1次面接を受けた」学生は、去年を8ポイント上回る53.3%、「内々定を受けた」という学生も2.3ポイント上回る8.2%に上り、早いペースで就職活動が進んでいることがわかります。また、給与・福利厚生を重視すると答えた学生は、57.1%と、去年より9.1ポイント高くなっています。
マイナビHRリサーチ部の栗田卓也部長は、「企業の採用意欲が高く、採用スケジュールが早く動いている。給与・福利厚生を重視する学生が多いのは、働き方改革などを受け、ワークライフバランスを大切にしたいと考える学生が増えてきているからではないか」と話しています。
-- NHK NEWS WEB