アメリカのトランプ大統領が中国の巨額の貿易黒字を問題視する中、中国南部、広東省で最新の電化製品や機械などを外国企業に売り込む大規模な展示商談会が始まり、貿易黒字のさらなる増加につながるか注目されます。
中国南部、広東省で15日から始まった「広州交易会」は、中国で最大規模の電化製品や機械などの展示商談会で、国内外からおよそ2万5000の企業が参加しています。
このうち、最新の電化製品のコーナーでは、出展した中国企業の担当者が、欧米や中東などから買い付けに訪れた人たちに製品の特徴やまとめて購入すれば値段を安くすることなどを説明し、熱心に売り込んでいました。
中国では外需の面で弱さが続き、去年の貿易総額が2年連続で前の年を下回っていて、中国政府は商談会の参加費を引き下げて企業の出展を後押しするなど、貿易の拡大を目指しています。一方で、アメリカに対する貿易収支は引き続き堅調で、トランプ大統領が中国の巨額の貿易黒字を問題視する中、今回の大規模商談会が黒字のさらなる増加につながるか注目されます。
商談会に参加した広東省の電器メーカーの経営者は「世界経済の状況にかかわらず、消費者に受け入れられる新しい製品を作って競争に勝ち抜きたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB