16日朝、北海道東部の標茶町の山林で山菜採りをしていた54歳の男性がヒグマに襲われて頭などにけがをしました。
16日午前8時すぎ、北海道東部の標茶町の山林で山菜採りをしていた男性が「クマに襲われてけがをした」とみずから警察に通報しました。
警察と消防が駆けつけたところ、山の中で54歳の会社員の男性が血を流して動けなくなっているのが見つかり、ヘリコプターで釧路市内の病院に運ばれました。警察によりますと、男性はヒグマにひっかかれるなどして頭やあごにけがをしましたが、意識ははっきりしているということです。
現場は、国道から5キロほど山に入ったところにある林で、近くに民家などはなく、男性は隣の鶴居村から1人で訪れ、山菜採りをしていたということです。
ハンターなどが周辺の山中を捜索しましたがヒグマは見つからず、標茶町は現場につながる林道を通行止めにしたうえで、注意を呼びかける看板を設置しました。
春先のこの時期は冬眠から目覚めたヒグマが食べ物を求めて活動が活発になることから、北海道環境生活部は山に入る際にはできるだけ複数で行動するほか、熊よけの鈴などを携帯するよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB