高齢ドライバーによる事故が相次ぐ中、自動車メーカーの間では、自動ブレーキやペダルの踏み間違いによる急発進を防ぐ機能などの安全技術を標準装備とする動きが広がっています。
このうちマツダは、国内で販売する新車について、ドライバーが希望する場合に付け加えることができる安全技術を、今年度中に、ほぼすべての車種で標準装備にします。
搭載されるのはカメラとレーダーで、前方の歩行者などを検知し、衝突のおそれがあると自動でブレーキがかかる機能や、ブレーキとアクセルの踏み間違いを防ぐ機能などです。藤原清志専務は「安全技術は高齢化社会のトップを走る日本こそ必要な技術だ。今後、ほかの先進国も高齢化する中で、日本発の技術を普及させたい」と話しています。
また、SUBARUも、来月から販売する新型のSUV=多目的スポーツ車に、自動ブレーキや、衝突時に歩行者を保護するエアバッグを標準装備にします。この会社では、すでに国内で販売する新車の8割以上に自動ブレーキを搭載していて、今後、対象車種をさらに広げる方針です。
政府は、2020年までに自動ブレーキの搭載率を90%以上にする目標を掲げていて、自動車メーカーの間で安全性能を拡充する動きはさらに広がりそうです。
-- NHK NEWS WEB