JR東京駅の北側に、日本で最も高い、高さ390メートルとなる超高層ビルを建設する大規模な再開発事業が10年後の完成を目指して今月下旬から本格的に始まることになりました。
再開発事業は、大手不動産会社の三菱地所などがJR東京駅の北側にあたる日本橋口前のおよそ3万1000平方メートルの土地で行うもので、17日、現地で説明会が開かれました。
それによりますと、再開発では3つの建物を建設し、このうち主力の超高層ビルは地上61階建てで高さが390メートルとなり、商業施設やオフィス、展望台などが設けられる予定です。完成すれば、大阪市にある高さ300メートルの「あべのハルカス」を上回り、日本で最も高いビルとなります。
また、敷地には広さ7000平方メートルの広場を整備し、災害時には帰宅困難者など3300人を受け入れる災害復旧の拠点としても活用するとしています。
この再開発は、総額およそ5000億円で、10年後の2027年度の完成を目指して今月下旬から本格的な工事が始まるということです。
現場周辺は、日銀や大手金融機関の本社などが集まる地区で、不動産会社は高層ビルを国際的な金融拠点にしたいとしています。
三菱地所の開発担当者の上田寛ユニットリーダーは「東京の新しいランドマークとして、東京に来たら必ず立ち寄るような場所にしたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB