18日のロンドン外国為替市場では、イギリスのメイ首相が総選挙を前倒しする意向を明らかにしたことを受け、総選挙で与党が圧勝し、政権が安定するとの見方が広がり、イギリスの通貨ポンドが買われました。この結果、ポンドは一時、ドルに対しておよそ4か月半ぶりの高値水準となる1ポンド=1.2765ドル前後まで値上がりしました。
一方、18日のヨーロッパの主な株式市場では、第1回目の投票が迫るフランスの大統領選挙への警戒感が広がる中、イギリスで総選挙が前倒しされる公算が大きくなったことで政治的な不透明感が改めて意識され、各市場で売り注文が増えました。
各市場の株価指数の終値は、連休前と比べてロンドン市場で2.4%余り、パリ市場で1.5%余り、フランクフルト市場でおよそ0.9%、それぞれ下落するなど、各地で株価は値下がりしました。
市場関係者は「メイ首相の会見について、外国為替市場と株式市場で全く逆の受け止めとなった。メイ首相は、総選挙の前倒しはしないと明言していただけに市場にとっては、大きなサプライズとなった」と話しています。
-- NHK NEWS WEB