アメリカの大手金融機関の先月までの3か月間の決算がほぼ出そろい、いわゆるトランプ相場で株式や債券などの取り引きが活発になり、収入が増えたことなどから軒並み増益となりました。
18日までに発表された、アメリカの大手金融機関のことし1月から3月までの四半期決算によりますと、この間、いわゆるトランプ相場で株式や債権など金融商品の取り引きが活発だったことから、売買の差額や手数料による収入が増加しました。
このうち最大手のJPモルガン・チェースとシティグループの最終利益は、前の年の同じ時期よりともに17%増えたほか、バンク・オブ・アメリカも40%増加しました。
一方、ゴールドマン・サックスはトレーディング部門の収入はいく分減少したものの、株式の引き受けなど投資銀行業務が好調だったことなどから、最終利益は99%増えて倍増しました。
アメリカの金融機関は、金融規制の強化や金利の低下によって業績が長く低迷してきましたが、トランプ相場に加えてFRB=連邦準備制度理事会が進めている利上げも収益にはプラスとなるため、業績改善への期待が広がっています。
-- NHK NEWS WEB