違法な資金集めをしたとして国際手配され、タイで身柄を拘束された熊本県出身の女が、現地から日本に移送され、出資法違反の疑いで逮捕されました。警察は、大手企業への融資の仲介を装い、7億円以上を集めていたと見て調べることにしています。
逮捕されたのは、熊本県出身の山邉節子容疑者(62)です。
警察の調べによりますと、山邉容疑者は、おととし9月までの1年近くの間に「私に出資すれば元本を保証したうえで出資額の25%を配当する」などと知り合いの男性2人に持ちかけ、合わせておよそ7000万円を違法に集めたとして、出資法違反の疑いが持たれています。
国際手配されたあと、先月タイで地元の警察に不法滞在の疑いで身柄を拘束され、18日夜、現地から強制的に退去させられました。山邉容疑者は19日未明、日本に移送中の旅客機の機内で逮捕され、羽田空港を経由して熊本空港に到着しました。
警察によりますと、逮捕後の取り調べに対し、「そのとおり間違いありません」などと供述し、容疑を認めているということです。
警察は、大手企業への融資の仲介を装い、少なくとも70人から7億円以上を集めていたと見て調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB