世界最大の自動車市場の中国で上海モーターショーが始まり、需要の伸び悩みも懸念されるなかメーカー各社は、人気の根強いSUV=多目的スポーツ車や次世代のエコカーの展示に力を入れています。
中国・上海で19日から始まった上海モーターショーでは、18の国と地域の自動車メーカーがおよそ1400台の車を展示しています。
中国ではことし、小型車を対象にした政府の減税措置が縮小されセダンなどの需要の伸び悩みも懸念されるなか、メーカー各社が、人気の根強いSUV=多目的スポーツ車や、次世代のエコカーをアピールする動きが目立ちました。
このうち日系メーカーでは、日産自動車が3つの車種でSUVを新たに公開したほか、ホンダはSUVの人気車種の新型に加えAI=人工知能を搭載した電気自動車のコンセプトカーを発表しました。
またトヨタ自動車は、さまざまな車種で大幅に部品を共通化する新たな方式で開発したSUVのコンセプトカーを展示したほか、ことし10月から中国で、水素で走る燃料電池車の実証実験を始めることを発表しています。
中国政府の補助金などを受けて普及が進む電気自動車をめぐっては、中国メーカーも次々に新型車を投入し、会場で注目を集めていました。
-- NHK NEWS WEB