19日、タイから日本に移送され、出資法違反の疑いで逮捕された、熊本県出身の女は、「新たな出資者を紹介すれば、紹介料を支払う」と言って、次々に出資を募っていたことが、警察への取材でわかりました。警察は資金集めや運用の実態を調べています。
熊本県出身の山邉節子容疑者(62)は、元本の保証や配当を約束して、知り合いの男性2人から6800万円を違法に集めたとして、出資法違反の疑いで国際手配され、19日、身柄を拘束されていたタイから日本に移送され、逮捕されました。
警察によりますと、山邉容疑者は、資金繰りが悪化した大手企業へのいわゆる「つなぎ融資」だと説明して出資を募り、少なくとも70人から7億円以上を集めていたと見られています。
さらに、出資した人に対しては、「新たな出資者を紹介すれば、金額に応じて3%から7%の紹介料を支払う」と言って、次々に出資を募っていたということです。
警察は、資金集めや運用の実態を調べるとともに、山邉容疑者から紹介料を受け取った男女2人の出資者を、違法な資金集めに関わったとして、出資法違反の疑いで書類送検することにしています。
-- NHK NEWS WEB