民進党の野田幹事長は千葉県船橋市で記者団に対し、年金支給額の新たな改定ルールを盛り込んだ年金制度改革関連法案の取り扱いについて、政府・与党が成立に向けて検討している今の国会の会期延長に反対し、成立阻止を目指す考えを強調しました。
この中で野田幹事長は、年金制度改革関連法案の国会審議について、「老後の暮らしに関わる大事な議論にもかかわらず、政府が出している試算は極めていいかげんで、議論の基本的な土俵を作ろうとしていない。なぜ、こんなに急ぐのかよくわからない」と述べ、政府・与党の対応を改めて批判しました。
また、野田氏は「衆議院厚生労働委員会の運営には、明らかに問題がいっぱいあり、委員長の責任は大きい。加えて政府側も、答弁の在り方など十分でない点がいっぱいあった」と述べ、丹羽衆議院厚生労働委員長の解任決議案や、塩崎厚生労働大臣に対する不信任決議案の提出も検討していく考えを示しました。
そのうえで、野田氏は「われわれは、11月30日までという定められた会期の中で審議を尽くすのが基本姿勢だ」と述べ、政府・与党が法案の成立に向けて検討している今の国会の会期延長に反対し、成立阻止を目指す考えを強調しました。
-- NHK NEWS WEB