末期がんで死亡した同居中の77歳の父親の遺体を放置したとして東京・荒川区の会社員が死体遺棄の罪で起訴されました。一方で、当初の逮捕容疑だった保護責任者遺棄致死について検察庁は、不起訴としました。
起訴されたのは、荒川区南千住の会社員、安達正富被告(46)です。
起訴状などによりますと、ことし2月、自宅で同居し末期がんだった77歳の父親が死亡したことを知りながら、葬祭せずにそのまま放置したとして死体遺棄の罪に問われています。
一方、安達被告は、衰弱して倒れた父親を病院で治療を受けさせず放置し、死亡させた保護責任者遺棄致死の疑いで先月、警視庁に逮捕されていましたが、これについて東京地方検察庁は「詳細な理由は明らかにできないが犯罪が成立しない」として不起訴としました。
-- NHK NEWS WEB