帰宅途中の駅で札束が入った封筒を、不安そうにコインロッカーにしまうお年寄りを目撃した女子中学生2人が、とっさの判断で“詐欺にあったのではないか”と警察官に知らせ被害を未然に防いだとして、警視庁から感謝状が贈られました。
感謝状が贈られたのは、都内の私立中学校に通う2年生の女子生徒2人で、今月7日、帰宅途中だったJR品川駅で出会った静岡県の70代の女性を詐欺の被害から未然に防ぎました。
2人は、このお年寄りの女性から、コインロッカーの使い方を教えてほしいなどと声をかけられ手伝っていたところ、中にしまおうとしていた封筒の中に、札束が一瞬見えたことから、“詐欺にあったのではないか”と、とっさに判断し近くにいた警察官に知らせました。
警察官がお年寄りに話を聞いたところ、息子を名乗る男からの「会社に渡す必要があるので300万円を準備してロッカーに預けてほしい」という電話の内容を信じ込み、新幹線に乗って品川駅を訪れていたことがわかりました。
警察官が家族に連絡を取ったところ、電話の内容はうそだったことがわかり、後日お年寄りと息子からの感謝の手紙が2人に届いたということです。
被害を防いだ女子中学生は「おばあさんがもぞもぞしていて不安そうだったのと、札束が見えたので、詐欺ではないかと思いました。詐欺の現場に居合わせたのは初めてで動揺しましたが、この経験を生かして今後も人の役に立ちたいです」と話していました。
-- NHK NEWS WEB