ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲンが排ガス規制を逃れるため不正なソフトウエアを搭載していた問題を受けて、国土交通省は5年後からディーゼル車に対し実際に路上を走らせて行う検査を義務づけるなど排ガス規制を強化すること決めました。
この問題は、おととしフォルクスワーゲンが排ガス規制を逃れるためディーゼル車に施設内の台の上で走らせる検査の時だけ有害物質の排出を低く抑える不正なソフトウエアを搭載し、全世界で1100万台以上を販売していたものです。
これを受け国土交通省は、国内でディーゼル車を販売する自動車メーカーなどの8車種で実際に路上を走らせて排ガスの量を確認する検査を行いました。
この結果、6車種で台の上で走行した場合の規制値を2倍から10倍上回る排ガスを測定しました。路上走行では坂道や渋滞などによって運転環境が一定でないうえ、気温が低い時には排ガスを抑える装置が停止することがあるため排ガスの排出が増えるということです。
このため国土交通省は5年後からディーゼル車に対し実際に路上を走らせる検査を行い、排ガスの量を規制値の2倍以下に抑えるよう義務づけるなど規制を強化することを決めました。
-- NHK NEWS WEB