食品の缶詰に使われる缶の大手製造会社3社が互いに取引先を奪い合わないよう営業活動を制限する不正なカルテルを結んでいた疑いがあるとして、公正取引委員会が立ち入り検査しました。
立ち入り検査を受けたのは、いずれも大手缶製造会社の東洋製罐、大和製罐、北海製罐です。
この3社は食品の缶詰に使われる缶の製造でシェアの大半を占めていますが、関係者によりますと連絡を取り合って互いの営業活動を制限し、缶の納入先を奪い合わないようにする不正なカルテルを結んでいた疑いがあるということです。
業界団体によりますと代表的な丸い缶詰の食品の生産量は冷凍やレトルト食品が増えた影響で、おととし時点でおよそ23万トンと20年前と比べて半減しているということです。
公正取引委員会は、缶の需要が減る中で互いのシェアを維持しようとカルテルを結んだ疑いがあると見て調べています。
立ち入り検査を受けた3社は「検査には全面的に協力する」などとコメントしています。
-- NHK NEWS WEB