20日、福岡市で貴金属販売会社の社員が現金3億8000万円余りを奪われた事件で、犯人の男らが乗った車は、幹線道路をたびたび外れ、狭い道路を通って逃走した疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかりました。警察は追跡されにくいようルートを選んだと見てさらに調べています。
20日昼すぎ、福岡市中央区天神のみずほ銀行福岡支店前の駐車場で、東京の貴金属販売会社の男性社員がスプレーのようなものを顔に吹きつけられ、引き出したばかりの現金3億8000万円余りをスーツケースごと2人組の男に奪われました。
男らは白いワゴン車で逃走し、警察は強盗傷害事件として捜査しています。
これまでの調べで、ワゴン車は現場の駐車場から細い道路を通って、いったん大通りに出たあと、交差点を左折して、大通りを外れて逃走したと見られています。
警察がさらに範囲を広げて防犯カメラの映像などを調べたところ、ワゴン車はその後も幹線道路をたびたび外れ、方向を変えながら狭い道路を通って逃走した疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかりました。
現場から南に1キロほどの大通りから外れた道路沿いに設置された防犯カメラの映像では、事件から5分後の20日午後0時半ごろ、方角にして西から東へ走る白いワゴン車が確認できます。犯人の男らが乗ったワゴン車と見られ、ほかの車より早いスピードで通り過ぎていくのがわかります。
警察は追跡されにくいようルートを選んだと見てさらに調べるとともに、逃げたワゴン車の発見を急いでいます。
-- NHK NEWS WEB