20日、福岡市で貴金属販売会社の社員が現金3億8000万円余りを奪われた事件で、被害者の男性は、現場の駐車場で顔にスプレーを吹きつけられ、抵抗する間もなく現金を奪われた可能性があることが、捜査関係者への取材でわかりました。警察は周到に計画された犯行と見て調べています。
20日昼すぎ、福岡市中央区天神の、みずほ銀行福岡支店前の駐車場で、東京の貴金属販売会社の男性社員が、引き出したばかりの現金3億8000万円余りをスーツケースごと2人組の男に奪われ、警察は強盗傷害事件として捜査しています。
警察の調べによりますと、被害者の男性は、駐車場に止めた車の後部座席に現金を積み込もうとしているときに、後ろから突然顔にスプレーを吹きつけられて、けがをしています。
その後の調べで、現場の駐車場には目立った遺留品が残されておらず、抵抗する間もなく現金を奪われた可能性があることが、捜査関係者への取材でわかりました。
男性はその後、追いかけたものの、犯人が乗ったワゴン車は逃走し、今も見つかっていません。
警察は、役割分担をするなど周到に計画された犯行と見て調べています。
-- NHK NEWS WEB